数年前、Amazonで投げ売りされていたAlexaを購入した。
音声アシスタントに関心があったわけではなかったが、スピーカーとして使えれば十分だと思い、連携用にスマート電球も一つ導入した。
その後Alexaは手放し、スマート電球だけが残った。
最近、寝室からダイニングへ設置場所を移した。色温度を少し白めに変えようと思い、久しぶりにアプリを開いたところログインができなかった。
パスワードを入れても入れず、再設定もできない。壊れているわけではないのに、機能だけが使えなくなっていた。
試しに導入したスマート電球の機能
当時できたのは、音声でのオン/オフ、明るさの変更、色温度の変更といったところだ。
最初は面白かったが、実際には設定を頻繁に変えることはほとんどなかった。固定の明るさのまま、物理スイッチで使うことの方が多かった。
ログインできなくなっても生活自体は困らない。しかし、電球を買ったつもりが、サービスに接続する前提ごと購入していたことに気づかされた。
家電というよりサービス
通常のLED電球であれば、メーカーがどうなろうと電源さえあれば使える。
しかしスマート電球は、アプリが維持され、サーバーが動き、企業が存続していることを前提としている。物は残るが、機能は外部に依存している。
ロボット掃除機「ルンバ」のiRobotも2025年に事実上経営破綻したというニュースも記憶に新しい。
今は動いていても将来も同じように使い続けられるかどうかは分からない。スマート家電は企業体力と切っても切り離せない関係だ。
今の自分にとっての必要性
便利さは確かにある。スマートホームは物理的なスイッチを減らし、生活をすっきりさせる面もある。
ただ、その裏側では前提条件が増えている。
企業、Wi-Fi環境、アカウント、どれか一つでも欠ければ機能は止まる。
今回の出来事でスマートホームを否定するつもりはないが、今の自分にとっては必須ではないと改めて感じた。
便利さよりも、前提条件の少なさのほうが今の自分には合っている気がする。
生活を整えるというのは、物の数だけでなく、依存の構造も含めて見直すことなのかもしれない。

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